ロイヤルティー
ロイヤルティーという外来語がある。ビジネス用語としてもよく使われているはずだ。
ロイヤリティーという言葉もある。こちらは確か使用料の意味だったはずだ。ロイヤルティーは忠誠心のことだったんじゃないかな。
うろ覚えで漠然とそういう区別をつけて使っていたが、今日たまたま調べてみると
ロイヤルティー [royalty] 特許権・商標権・著作権などの使用料。ローヤリティー。ロイヤリティー。
ロイヤルティー 【loyalty】忠誠。忠実。
なんと、両方ロイヤルティーでもありロイヤリティーでもあった。というかリとルの部分じゃなくて、ロの部分の発音が違ったのか。これでは表記に差がつけられないわけだ。
でも、本来の差異であるロの部分で書き分けられないとしたら、冒頭に僕が上げたような使い分けも、定着すれば有効だと思うんだが、どうだろう。実際に、同じ英単語から来ているのに、日本語での表記と発音を変えて、違う言葉として使っている例もある。ironは鉄という意味の英単語だけど、アイロンと言えば洋服のシワを伸ばすスチーマー、アイアンと言えばゴルフクラブだ。
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まあ外来語の発音、表記なんていいかげんなもので、今例にあげた「アイロン (iron)」とか「エネルギー (energy)」みたいに、まんまロオマ字読みだったりするかと思いきや、「ドンマイ (Don’t mind)」のように、やけに発音どおりだったりもする。
僕はどちらかと言えば、のちのち外国語話者になるときにもつかえる、後者の方式のほうがいいと思っている。
江戸時代の寺子屋での英会話もこの方式で、例えば朝の挨拶を
「ぐるもうねん」
と教えていたそうである。アメリカが「めりけん」と呼ばれていた時代だ。