あなたの会社が90日で儲かる!
どピンクの怪しい外装に、マルチのうたい文句のような怪しいタイトル。正直言って、なんじゃこりゃ、という本。
しかし読んでみると、驚くほど的確にビジネスの本質をついた本であることがわかる。ふざけているのは外見だけだった。(実はこの“フザケタ”外見も計算のうちなのだが)
会社が儲かるようになる決め手は、著者の用語を借りると“感情マーケティング”。結局のところ、理屈や利益だけでは人は動かない。セールスだって最後は「君は信用できるから、買おう」となって成約にいたるわけだし、選挙だってどんな正論を言う候補でも「なんかあの人嫌い」で有権者にそっぽを向かれたりしてしまうものなのだ。
この本は、その「なんか好き」「なんか嫌い」を、まぐれや根性で起こすのではなく、ちゃんと戦略的に考えて、相手をそこに誘導しようというコンセプトを提示している。これは確かにパワフルな理論だ。会社のチラシ、DMや営業だけでなく、1級の文章術としても機能する。(女の子を口説くのにも有効かもしれない。)
ところで、最近読む本の概念が「人は感情で動く」という方向に集約してきた。以前プレ研で紹介した『大人のプレゼン術』もそうだし、『ひとつ上のプレゼン』もそうだ。これらの本はいずれも、プレゼンのテクニックを紹介しながら「プレゼンはテクニックではない」という理念を説いた、一見矛盾しているようで実は整合性の取れているコンセプトだった。入社する前に読んだ『小売の説得術』も、情熱を持って長い文章を書く広告の効果を説明する本だった。
そしていずれの本も、書き手が情熱を持って読者に強くアピールしているところが最大の共通点であり、読者の心に届くゆえんである。
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わたしも「あなたの会社が90日で儲かる!」を読んだことがあります。印象的だったフレーズは「頭に汗をかく努力」「脳味噌に汗をかかなければ良い案は浮かばない」です。まさしくその通り!!脳を眠らせてはいけませんね。ちなみに…脳をつかうと血液中の血糖値がさがりますよね。だからdaceloさんの机の中にはいつも「チョコレート」が入っているのでしょう!?いつも美味しいチョコレートをありがとう!これからもチョコレートください(^^)