職場の電話に出なかったら居場所がなくなった新人
以前の職場の話だが、ある時期に2人の新人が入った。仮にA君とB君としておく。
A君はやがて重要な仕事も任されるようになり、活躍するようになったが、B君はあまり仕事を回されず、雑用扱いのままいなくなってしまった。2人の能力には差がないように見えた。いや、むしろB君の方が要領の良さそうな印象を受けていた。2人の間を決定的に分けたのは、電話だった。
B君は、3コールが鳴るまで待っていて、その間に誰かが出てくれればそれでよい、という風情で、上司に取らせても平気な顔をしていた。A君は、席にいるときはたいてい1コールで電話に出ていた。
「Bは新人のくせに電話に出ない」
そんな評判から、B君は仕事への意欲がないものとして、仕事を回されなくなってしまったのである。案外と、仕事上の評価を分けるのは、こういう足元での評価だったりするものなのかもしれない。
しかし、電話に出る速さはともかく、職場で他にどんなことに気を配ればいいのか、自分の行動は常識に沿っているか、ビジネスマナーが身についているか、僕のような年若い見習いビジネスマンにとっては常に不安なところである。そこでこんな本ををご紹介したい。
この本には、以下のようなビジネスマナーが、見開き1トピックで紹介されている。
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社内での仕事の常識
- ・ほうれんそうのコツ
- ・メモの上手なとり方
- できる人はメモ魔
- ・会議の段取り
- 無駄は徹底的に省く
- ・あいさつの仕方
人と合うときの鉄則
- ・訪問時の受け付けでのマナー
- ・応接室のルール
- 覚えておきたい席順
- ・名刺交換のやり方
- ・話を聞く技術
- 相槌の効果的な使い方
- ・上手な断り方と会話の終わらせ方
トラブル対処法
- ・遅刻してしまった!
- ・ミスが発生!
- ・謝り方の技術
- ・葬儀に出ることになった
- ・スピーチを依頼された
- ポイントを絞って接着話法でまとめよう
- ・会社を辞めたくなった
ほか「電話をかけるとき」「来客と接待のルール」「ビジネス文書の正しい書き方」などの章がある。
お客様の見送り方、ドアの開け方、中華料理での席次など、意外と知らない、うっかり間違えてしまいそうなビジネスマナーが簡潔にまとめられている。
難点を言うなら、簡潔すぎること。左ページが全てビジュアルになっているため、情報密度が薄いことだろうか。また、他文献からの引用、受け売りが多すぎるのは、読者としては嬉しいと言えなくもないが、著作としてはあまり誉められないような気はする。
はじめまして、yamaと申します。僕の相方がいつも仕事をやめたがっています。こういった本はとってもじゅうようになるのかもしれませんね。。
職場の電話に出なかったら居場所がなくなった新人 (http://bit.ly/ewlFiO) (更新)
電話、マナーは、本当に 会社の顔で、基本でしょう…。
私も、再度、マナーにかえらなければいけない三十路です…。